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野菜の知識

すだち・かぼす
ミカン科柑橘属
すだち・かぼすは、香酸柑橘に分類され、果汁は酢の物、鍋物、焼魚料理に、果皮は薬味やお吸い物に利用されます。あのさわやかな香りは料理を引き立てる名脇役として重宝します。
香酸柑橘とは?
香酸柑橘は俗にいう「酢みかん」のことで、すだち、かぼす、柚子、レモンといったものから、ライム、ゆこう、シークワーサ、じゃばらなどの種類があります。疲労回復に効果があり、アロマテラピー(芳香療法)効果も期待されます。
すだちとかぼす
すだち
ゆずの近縁種といわれています。大きさは30~40gと小ぶりで果皮もうすいです。かぼすと同様、若い緑色果のほうが香りが強いため、夏から秋に収穫します。香りが高く、松茸料理によく利用されます。
すだち独特のすがすがしい優雅な香りは12種類のモノテルペン類の複合香によるものです。他の香酸柑橘類には全く含まれない2種類のフラポン「スダチチン、デメトキシスダチチン」が発見されており、香気の大きな要因となっています。

かぼす
大分県特産で、果皮が厚く、大きさは100~150グラム位。夏から秋にかけて最盛期を迎えます。かぼすという名は橙(だいだい)の古名「かぶす」に由来します。 かぼすはすだちの倍の大きさがあり、独特の酸味と香りを持っています。産地では果汁をレモンやライムと同じ感覚で使い、焼酎に入れて飲むそうです。
大分、徳島が主力
すだち、かぼすは、1960年代から大分、徳島の各県を中心に本格的な栽培が始まります。すだちは生産量の約98%が徳島県です。かぼすは全国生産量の約99%が大分県で栽培されています。
柑橘なのに緑色?
緑色のすだちやかぼすは、柚子、ミカン同様に黄色く熟します。緑色のものが出回るのは、芳香や酸味が最も高く、ほどよい果汁が入る頃に収穫されるためです。
柑橘効果
一般の柑橘類は発ガン抑制や高血圧の防止に効果が期待できます。香酸柑橘も同様の機能性を持っており、さらにクエン酸の含有量が一般柑橘に比べ多く、強い香りが人体に好影響をもたらすことも解明されています。
クエン酸の威力
香酸柑橘は読んで字のごとく、一般の柑橘類に比べて香りが高く、酸っぱい性質を持っています。これはクエン酸によるものであり、クエン酸は糖質からエネルギー生成される過程で、ビタミンB群とともに人体に欠かせない成分です。
加えて解糖系抑制作用により糖質が乳酸に変化するのを防止し、炭水化物と同時に摂取するとグリコーゲンを効率的に蓄積することができ、疲労回復に効果があります。また、胃液の分泌を正常にする働きがあり、胃弱の人や食欲不振に効果があります。
保存法
ポリ袋に入れ、空気を抜いて冷蔵庫で保存すると色の濃さが長持ちし、風味も損ないません。長期間の保存は果汁を絞り、小ビンに入れ冷蔵庫で保存するとよいでしょう。
果汁を製氷皿に入れて、氷にして保存すると使いたいときに使いたい分だけ取ることもできます。
香り
高い香りには免疫機能とホルモンバランスを正常に保つ効果があるとされます。芳香剤や入浴剤に香酸柑橘の香りが利用されるのも、リラックス効果をねらってのことでしょう。
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