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お正月
一年の始まり。よい年になるようにと、おせち料理などに語呂合わせや掛け言葉などのゲン担ぎがなされています。
【月日】
関東地方:1月1日~7日
関西地方:1月1日~15日
※正月三が日に年頭の祝い事を行なうのは全国ほぼ同じですが、何日までをお正月とするかは地域によって差があります。一般的に「松の内」までがお正月とされ、この日が終わるとしめ飾りや門松等の飾り物を外し、人々は生活や気分を日常のモードに切り替えます。この「松の内」が、関東地方が7日まで、関西地方が15日までとされています。(他にも20日(骨正月)までの地域もあるなど、さまざまです。)
【由来】
 正月は、暦における年の初めの数日間を指し、去年が無事に終わったことと、新しい年が迎えられたことを祝う期間です。
 日本の伝統的なスタイルの起源は中国にあります。中国では旧暦の正月を「春節」と呼び、その前夜に家族。親戚が集まってごちそうを食べ、寝ずに晩を過ごします。こうした風習が日本に伝わり、独自の文化と混ざりあって現在の形になったと思われます。
【お正月の食】
 お正月の食といえば、お雑煮やおせち料理ですね。
 おせち料理の材料となる野菜を挙げますと、れんこん、にんじん、だいこん、ごぼう、さといも・・・とチョッと考えただけでも際限なく出てきます。煮込んだり酢漬けにしたりと日持ちがする料理方法が多いのは、正月には火を使わない風習があるためですが、同時に、お正月ぐらいは一家の主婦を休ませてあげようという思いもあるようです。
 お雑煮は、国内各地域ごとに味、餅の形、具で違いがあります。金沢では、すまし汁の中に煮た角餅を入れ、せりを添えるといったシンプルなお雑煮が多いようです。金沢市の諸江で採れるせりは加賀野菜に認定されており、独特の香り、細さ、美しさはご当地の土壌でしか出せません。家庭によっては、ゆずを1かけら入れて風味を豊かにする食べ方もあります。
 当市場で扱うお正月商材で忘れてはならないのがお正月飾り。お正月飾りは食べ物ではありませんが、稲藁や稲穂を使って稲作農家が生産しているため、古くから卸売市場で取り扱っています。
 これらの品々には、新年を祝い一年の期待を込め、名前の語呂合わせやその形などにちなんだ掛け言葉によるゲン担ぎがなされています。
【お正月飾り】
〆縄の意味
米を主食とする日本人にとって大切な稲の藁を用いたしめ縄は、古来より神聖な場所を表すために用いられ、藁は青いものが良いとされています。
三重(みかさね)のしめ縄は、親亀、小亀、孫亀の親子三代を表し、長寿を意味します。また、新年を迎えるにあたり、家内安全、五穀豊穣への祈りと喜びを込めて、めでためでたが三つ重なるように願いが込められ三重になっているのです。つまり、しめ縄で家の中を清浄にし、めでたさを三重にして邪神が入らないようにと門口(玄関)に飾るのです。
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〆縄についている品々のいわれ

だいだい(橙)
成熟しても落下しにくい実であり、三代にわたり果実がつくことからこの名があり、縁起物として、正月の飾りに使われています。家が代々繁盛していくようにとの願いが込められています。

うらじろ(裏白)
裏表のない、心清らかな人を願うことを表しています。

ゆずり葉
若葉が成長して、古い葉が落ちることから、親が成長した子に後を譲る姿に例えられ、長寿と代々の引継ぎへの願いが込められています。また家庭が平和で互いに譲り合う仲の良さという意味もあります。

藻(ほんだわら)
海には海藻が繁殖し、海の幸がたくさん採れるように、また藻(も)を刈る、転じて儲かるの意味が込められています。

稲 穂(いなほ)
五穀豊穣の実りのシンボルであり、たくさんの食物が与えられるようにとの願いが込められています。

御 幣(折切紙)
昔から神の使者は稲妻とともにやって来るという言い伝えから、ひかり(明るさ)を表す折切紙に良いことがあるようにとの願いを込めています。また明るい年を迎えられますようにとの願いもあります。
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鏡餅の三種の意味
かぐや姫でもおなじみの「三種の神器」。古来より「ヤサカニノマガ玉」「アメノムラクモノ剣」「ヤタノ鏡」の三種の宝物が皇位のしるしである「三種の神器」とされます。この三種の神器のいわれにあやかり、一般家庭では三種の特別な縁起物として「玉(ダイダイ)」「剣(串柿)」「鏡(餅)」を特にめでたいお正月に飾るようになったそうです。
ちなみに紅白の鏡餅を飾るのは金沢だけ?だそうです。
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お正月飾りのバリエーション

葉付きミカン
種子があることから、子孫繁栄の願いが込められています。

勝尾・一文字
神社に飾られる大しめ縄を家庭用にしたもので、神棚に飾るものです。

床かけ
商売繁盛への願いが込められ床の間にかけられます。お金がたくさん入り、出にくい信玄袋(きんちゃく袋)の形が一般的です。

まなわ
しめ飾りの略式で簡単に作られたものです。台所や機械類に飾られます。

串 柿
10刺(両端は2個、真ん中に6個)
「いつもニコニコ仲むつまじく、夫婦共に白髪の生えるまで」
5刺(両端は1個、真ん中に3個)
「みんな仲良く、いい年であるように」家族みんな仲良く、笑顔で健康に暮らせるように、との願いを込めてお正月にお祝いいたします。
【おせち料理】
おせちとは?

おせちは「お節」と書き、平安時代に中国から伝来した五節句のことを指します。

五節句には
1月7日=人日(ジンジツ)
3月3日=上巳(ジョウシ)
5月5日=端午(タンゴ)
7月7日=七夕(タナバタ)
9月9日=重陽(チョウヨウ)があります。

季節の変わり目である節句には、神が降臨するといわれており、人々は神前にご馳走を供えて、家内安全や五穀豊穰を祈りました。要するに、1年に5回、おせち料理が作られていたということです。しかし、時代の流れとともに簡略化され、いつの間にか、おせちでもてなすのは一番盛大に祝う1月の節句だけになりました。
おせち料理は五穀豊穣を願い、家庭の安全と健康、子孫繁栄の祈りをこめて、縁起のよい食材の名にこと寄せ、自然の恵みを盛り込んだものです。
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おせち料理の数々

紅白蒲鉾
紅はめでたさと喜びを表わし、白は神聖を表わします。お祝い事には欠かせない一品。

黒 豆
豆はまめまめしいという意味で、家族が1年のあいだ、まめ(健康)に過ごせますように。
気配りのできるまめな人間になれますように。

ごまめ(田作り)
「五万米」とも表すごまめ(小魚)を干したもの。
豊作を願い、小魚を田に肥料としてまいたことから名付けられ、たくさんよいお米がとれますように。

数の子
ニシン(二親?)からたくさんのこどもが生まれることにかけた縁起物。
数多い子孫が生まれて代々栄えますように。

栗きんとん
きんとんは「金団」と書き、金銀、財宝という意味。豊かな生活が送れますように。

伊達巻
伊達巻はもともと長崎県でカステラかまぼこと言われていました。
江戸に伝わり、江戸の気概をあらわした伊達の意味と、巻物の巻きがあわさって伊達巻と呼ばれるようになったといわれています。巻き物に似ているので文化の発展を表しているとも。

なます
大根は、清らかな生活を願って食べられ、大地に根をはるので、土台がしっかりして、
栄えるといわれています。にんじんを合わせて紅白に見立て縁起のよいものに。

昆布巻
“よろこぶ”にかけて、お祝の食卓には縁起物として欠かせない昆布。健康長寿が得られる。

おたふく豆
空豆を甘煮したもの。その形がおたふくに似ているところから、名づけられました。
「阿多福」という字が当てられ、たくさんの福を招く食べ物として、祝い膳に登場します。

海老(えび)
えびの背が丸くなるところから、腰が曲がるまで健康で長生きできますように。

煮 物 -------------------------------------------------

れんこん
 穴があいているので、先の見通しがよい。

里 芋
 親イモになると根元から子イモが出て育つので、子どもがたくさんうまれるようにと願いお祝ごとに使われます。

牛 蒡(ごぼう)
 地中にしっかり根ざすという意味で安定した生活を送れるという意味で使われます。

慈 姑(くわい)
 くわいは芽が出ていることから、芽が出る縁起物として使われます。
【お雑煮】
お雑煮とは?
  お雑煮は、正月に食べる、餅を主とする汁料理。元来は武家社会において、餅や野菜、乾燥食品を一緒に煮込んだものとされ、次第に武家社会から庶民の間にも普及したとされています。
 お雑煮は、地域ごと、家庭ごとに調理法が異なります。お餅は角か丸か、煮るか焼くか、汁はすましか味噌かといったポイントに加え、地域ごとの具材がこれまた千差万別です。
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全国のお雑煮
各地のお雑煮の分布を紹介します。
①お餅
 富山・岐阜・愛知以東が角餅が、それより西の地域(石川・福井・滋賀・三重以西)では丸餅が主に用いられるとされます。
②煮るか焼くか
 この境界線は、石川・岐阜・三重で引かれ、これより東では焼き、西では煮て、境界線の3県内では両方が混在しています。
③汁
 東日本(石川・岐阜・愛知以東)と九州ではすまし汁が用いられ、味噌汁は近畿地方を中心に用いられております。中でも福井・京都・兵庫・島根・鳥取などの日本海側地域では赤味噌なのに対し近畿地方内陸部と太平洋・瀬戸内海沿岸部地域は白味噌が使われます。
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石川県のお雑煮
 石川県は上に挙げた各分類の境界線にあるため、東西両方の特徴が混在しています。金沢では、だしとしょうゆで味付けしたおつゆで角餅を煮て、せりとかつおぶしを添える、質素であっさりしたお雑煮が主流。加賀と能登には丸餅を使うご家庭も多いようです。

金沢のお雑煮に欠かすことのできないのがせりです。せりは春の七草の1つで、独特の香りがします。ご当地では諸江が特産品として加賀野菜にも指定されており、その美しさ・細さ・香りは同地の圃場でないと出せないといわれています。「今までお雑煮にせりなんかいれなかったわ」というご家庭も、今度のお正月に試してみてはいかがでしょうか。

 他にも、風味を豊かにするため、ゆずをひとかけら加えるのもポピュラーです。
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