| 加賀太胡瓜 |  | 
          
            | 瓜と見間違えそうなほど太いきゅうりで、1本の重さが600~800gもあります。普通のきゅうり5本分の量があり、別名をジャンボキュウリともいいます。東北の短太きゅうりの系統でずん胴型。果肉は厚くやわらかいので、普通のキュウリより煮たり炒めたりと、加熱する料理に適しています。 | 
          
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            | 出回り期 4月上旬~11月下旬(ピークは4月下旬~6月一杯)。本来は夏野菜でしたが、栽培技術の発達によって段々と出荷時期が拡大してきました。産地=安原、打木地区
 
 選び方
 緑色が濃く、上から下まで太さの均一なものを選びましょう。
 張りがあって、いぼがしっかり付いていているものが良い太きゅうりです。
 
 保存方法
 もともと日持ちも良く、長い間保存できます。10℃程度ならば2週間は持つでしょう。
 ただし0℃~5℃の低温だと逆に低温障害を起こしてしまうので冷やしすぎは禁物です。
 
 栄養
 96%が水分ですが、カルシウム・カリウムなどが含まれています。
 また、太キュウリに多く含まれるイソクエルシトリンは利尿効果があり、ほてった体を冷やし、汗や尿中のナトリウム排泄を高めて高血圧・心臓病・肝臓病・肥満症などを予防する効果がある栄養素です。また、体内の酸性を中和し、身体の調子を整え、皮膚を美しくする効果もあります。
 
 食べ方
 どんな料理で使う際も、必ず皮をむいて種を取り出すのがポイントです。
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            | 料理レシピ 
 太きゅうりスティック
 太きゅうりを1cm角のスティック状に切り、梅肉を添えたり、ドレッシングでいただいてもよい。
 
 太きゅうりのあんかけ
 ①太きゅうりの皮を剥き、縦に二つ割にして中の種を取り、2cm幅に切る。
 ②だし汁で煮る。
 ③少しやわらかくなったら、薄口しょうゆ、みりん等で味付けする。
 ④箸が通るくらいにやわらかくなったら、水溶き片栗粉少々をいれる。
 ⑤おろし生姜を添えて出来上がり。
 
 太きゅうりの酢の物
 材料(5人分)
 太きゅうり400g
 塩少々
 三杯酢(酢おおさじ2、砂糖大さじ1、塩小さじ1/2醤油小さじ1)
 だし汁大さじ2
 化学調味料少々
 ①太きゅうりは皮をむき短冊切りにし、薄い塩水にしばらくつけておく。
 ②その他の調味料を混ぜ合わせて三杯酢を作る。
 ③太きゅうりの水気をしぼり三杯酢であえる。
 
 太きゅうりの中華サラダ
 材料(4人分)
 太きゅうり 1/2本
 うす揚げ1/2枚
 ニンジン1/6本
 はるさめ50g
 きくらげ大1枚
 ①太きゅうりは皮をむき千切りにする。
 ②人参、もどしたキクラゲ、うす揚げを千切りにする。
 ③はるさめは5センチの長さに切り、ゆでておく。
 ④ ②をゆでて水をとり、水気を固く絞る。
 ⑤醤油、酢、砂糖、ゴマ油、スープのもと、好みでときからしを混ぜ合わせる。
 ⑥ ①③④を混ぜ合わせ⑤のドレッシングをかけ冷蔵庫で冷やして器に盛る。
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            | 追 記 | 
          
            | 藩政時代にシベリア大陸から渡来したと言われている。 昭和11年、有松の青果商人、鶴来六三郎氏が美濃地区から種を持ち帰り、久安町の生産者・森栄吉氏が種をもらい、作ったのが始まり。昭和27年に「金沢きゅうり」と命名された。昭和45年頃から打木町でビニールハウス栽培を行い早期出荷を始めたところ好評で、その後普及し、金沢市場以外にも関東、関西の市場へ出荷されるようになった。
 以前は自家採種であったため、栽培者によって色、形に違いがあり、これを克服するために共同採種や優良種子の確保に努力した結果、形質の安定化が図れるようになった。最初は黄色ががった瓜のようだったが、地元の節成きゅうりと自然交配をしたものが現在の緑色となった。
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